「ドッジボールのルール」

ドッジボールは全国規模で、昔からどこの小学校でも行われているポピュラーで手軽なスポーツですが、他の地域
との交流や対戦などは有りませんでした。
レクレーション色が強く、ルールは学校毎に異なったものが伝承され、その判断も非常に曖昧でした。

どのようなスポーツも競い合うようになって来ると、明確なルールと、公平に判断する審判が必要になってきます。
また、異なる学校や地域での交流では、同じルールで無ければスムーズに運営もできなくなります。
そこで、日本ドッジボール協会(JDBA)が発足しルールが制定されました。

詳細についてはJDBA発行の「ルールブック」と「審判テキストブック」をご覧頂きたいのですが、ここでは、できるだけ
分かりやすく紹介します。

■公式ルールが有るのですか?
 全国の共通のドッジボールのために日本ドッジボール協会(JDBA)で定めたルールです。
 これは、小学生でも大人でも、プライベートでも公式の大会でも適用が可能です。

■チームの構成と試合は?
 1チームの選手人数は、12名以上20名以内、そしてチームには必ず大人の監督になることになっています。
 試合は1セット5分間で、12名対12名で行います。5分のゲームが終了したときに内野人数で勝敗を決めます。
 1試合を何セットでするか、1試合を何セットでするかは大会主催者が決定します。

■コートはどれくらいの大きさですか?
 コートには、それぞれの内野エリアと相手内野エリアの中央より後ろを取り囲むように外野エリアがあります。
 内野選手は内野エリア、外野選手は外野エリアの中だけでプレーすることができます。
 コートの大きさは
 小学生:a=10m、b=3m、c=5m、d=2mです。 中学生以上はそれぞれが少しづつ大きくなります。



■内野選手と外野選手は?
 ゲーム開始までに、少なくとも1名以上の元外野選手が必要です。
 元外野の選手は相手の内野の選手をアウトにしなければ自分の内野に戻れません。

■試合開始と終了は?
 主審がトスしたボールを両チームのジャンパーによるジャンプボールで試合を開始します。
 また、ゲームは5分のプレー時間が経過した時点で、副審からの合図で終了となります。

■勝敗は?
 試合終了時の内野の人数で決定します。
 同数の場合や、3セットマッチの場合等は、各大会で決められています。

■審判の役割は?
 公式戦では6人の審判で試合を運営され、センターラインに主審、副審、外野の各コーナーに線審が配置ます。、

■抗議やアピールはできますか?
 選手だけでなく監督やマネージャーなどのベンチからプレーに対するアピール(アウト/セーフやファールなど)
 だけでなく、審判のジャッジに対しての抗議は禁止されています。

■アウトとセーフは?
 相手チームの選手が投げたボールが、ノーバウンドで選手の体または身に付けているものの一部に
 あたり、その後にボールがコート等に接したときにアウトとなります。
 ただし、内野選手に当たったポールが空中にある間に、ノーバウンドでファール無くキャッチした場合は
 アシストキャッチの成立でセーフとなります。
 また、アウトの場合でも、相手チームの投球時にファールが有った場合は、セーフとなります。
 選手の危険防止としてヘッドアタックは禁止され、その場合はセーフとなります。

■ パスとアタック
 アタックとは、相手選手に当たるだけでなく、選手が自然体で立ち、両手を水平に広げ、回転した場合に
 できる円筒形の空間にボールがノーバウンドで通過した時にアタックボールとします。
 それ以外の投球はパスボールとなります。
 連続したパスが5投目となった場合は、相手ボールからプレーが再開します。

■どのようなファールが有りますか?
 両チームにとって不利が生じないように、ファールが決められており、発生した時点でゲームが止まります。
 ファールしたチームから相手チームにボールの支配権が移ります。
 選手は、ボールを頭の上にあげて静止し(ボールアップ)、主審のタイムインの合図でゲームが再開します。

・ジャンパーズ・キャッチ
 ジャンパーは、このタップしたボールを捕球してはいけません。

・フライングタップ
 主審のトスが最高点に達する前に、ボールに触れてはいけません。

・ダブルタップ
 ジャンパーはボールを一回しか触れてははいけません。

・ジャンパーアタック
 ジャンプボールのボールが内野に渡った後の第1投目は、相手ジャンパーにアタックを行ってはいけません。

・ボールデッド
 プレーゾーン(内野と外野のエリア)外にボールが出てしまった場合、最後にボール触れたチームの相手チーム
 の支配権となります。

・フライングスロー
 主審の合図より早くボールを投げた場合、適用されます。

・オーバーラインスロー
 ボールを投げるとき、投げたあとにラインを踏むと適用されます。

・オーバーラインキャッチ
 ボールをキャッチするとき、ラインを踏んだりすると適用されます。

・イリーガルキャッチ、スロー
 相手の投球したボールを手・腕・足・頭等でボールを弾いて捕球またはアタックをしてはいけません。

・キープフォーファイブ
 ボールをもった選手は、5秒以内にアタックまたはパスをしなければいけません。

・ダブルパス
 内野同士、外野同士でのパスは禁止されています。

・ダブルタッチ
 内野でアウトになった選手は、その後ボールにさわってはいけません。
 捕球できなかったボールの方向を変えたり、外野に移動中にインプレー中のボールに触れてはいけません。

・ホールディング
 相手コート転がっているボールに触れたり、相手エリア内でドリブルしてはいけません。

・キープ、フォー、ファイブ
 ボールを捕球してから5秒以上保持してはいけません。

・アウトプレー
内野外や選手は自エりア以外でプレーしてはいけません。